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松くい虫被害木の破砕処理について | ||||
日本人にとっての「松」 | 松くい虫によるマツ枯れ被害の現状 | |||
よく手入れされた松の美しさは、庭園の景色には欠かせないものです。 また、塩害や乾燥に強く、やせた土地でも根を張ることから、海岸線の防災林や、山林の土砂災害防止のために利用されてきました。 縁起木としても用いられ、松の木は私たち日本人にとって最も親しみ深い樹木のひとつです。 |
現在わが国では、1年間に約60万立方メートルの松の木が、松くい虫の被害で消失しています。 美しい景観が失われるとともに、防災林としての松のはたらきが損なわれることにより、全国で大きな問題になっています。 |
松くい虫被害の拡大を防ぐ手段・方法について | ||
現在のところ、マツ枯れ病(マツノザイセンチュウ病)にかかってしまった松の木を治療する方法はありません。 また、マツ枯れ病により枯死した松を放っておくと、マツノマダラカミキリ(松の樹幹を食害し、病原であるマツノザイセンチュウを運ぶ害虫)の羽化・拡散にともなって、翌年には被害がその周辺に広がってしまいます。 松くい虫被害にかかってしまった松の木は、なるべく早いうちに伐倒し、カミキリムシが成虫になって飛び立つ前に焼却・薬剤駆除・破砕などの処置を行わなければなりません。 |
現実的な駆除方法としての破砕処理 | |
松くい虫被害で伐採したマツを処理する方法としては、 ①焼却処理 ②薬剤処理 ③廃棄物として場外に搬出 ④現場内破砕処理 があります。 下に処理方法をまとめました。 |
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①焼却処理 野焼きの禁止 火災も含め、周辺への影響が計り知れないため、現実には不可能。 | |
②薬剤駆除 使用する薬剤の毒性が強く、施工には注意が必要。処理後の残材はそのまま現地に残されてしまう。 | |
③場外搬出 現実的な方法ではあるが、処分費の他に積込・運搬費用がかかり、コスト面での負担が大きい。 | |
④現場内破砕処理 作業場所の確保などの課題がクリアできれば、短い期間での処理が可能。 |
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